お客さま情報
NHK / NHK放送博物館さま
NHK放送博物館は、1956年に開館した世界最初の放送専門の博物館です。東京都港区の愛宕山にあり、入館は無料です。
放送の歴史に関するさまざまな展示物があり、誰でも自由に利用できる「番組公開ライブラリー」や放送体験スタジオなどの体験型アトラクションも充実しています。
- WEBサイト:http://www.nhk.or.jp/museum/
- 制作媒体:博物館内の掲示物(コインロッカーの使い方、傘たての使い方)
- 制作期間:約2カ月
お客さまの課題
NHK放送博物館さまでは、観光などで来館する外国人も多く、ユニバーサルデザインを意識した案内の必要性を感じていました。
また、やさしい日本語に強い関心をお持ちで、やさしい日本語を活用したツールの導入を検討していたところでもありました。
ダンクは、館内の掲示物を「やさしい日本語」と「ユニバーサルデザイン」を組み合わせたデザインに改善することを提案。
特にコインロッカーの利用方法は、文字だけで説明しているため、改善が必要と感じました。
デザイン改善のポイント
「外国人だけでなく、すべての人に見やすい」ことを意識して、次の3つのポイントを改善しました。
ポイント❶ 100円が利用後に戻ってくること(デポジット式)を明確にする
日本では当たり前のデポジット式が、すんなり理解されるのかが最初の懸念点でした。
ダンクでは、「外国人の方がこのコインロッカーを見たときにどう思うのか?」をユーザー目線で推測しました。
100円って書いてあるけど、お金がかかるのかな?
よく分からないから、やめておこうかな・・・
この視点をもとに、100円が利用後に戻ってくること(デポジット式)を明確にする必要があると考え、以下のようにタイトルを強調しています。
ポイント❷ 荷物の出し入れの手順は、イラストを使って直感的にする
行動の手順は、文章だけではなかなか理解するのが難しいです。そのため、イラストを作成しフロー形式の説明にしました。
ポイント❸ 重要度の低い情報は、要約して注意喚起にとどめる
原文❸の部分は、情報量が多いため利用者に読んでもらえない懸念がありました。
今回の改善の目的は「不安なくスムーズにコインロッカーを利用できること」と位置付けていたため、注意喚起の情報は要約して記載しました。
導入後の反応
博物館内のスタッフさまからは、「非常に面白い取り組み」との声もあり、多くの関係者の方に好意的な評価をいただきました。
導入を推進してきた担当者の方も、これを足掛かりにやさしい日本語を活用していきたいと期待を込めています。
館内入口近くにある「傘たての使い方」もダンクがデザイン改善を担当。今後も館内でのやさしい日本語およびユニバーサルデザインの活用が期待されます。
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