お客さま情報

NPO法人 HATI JAPANさま

「HATI JAPAN」は、多様な言語・文化・発達特性を背景とする子どもの発達支援をしているNPO法人です。
外国で生まれ育った、あるいは親が外国語話者などの多様な背景を持つ子どもに、個別の発達支援や学習支援などを行っています。

  • WEBサイト:https://www.hatijapan.or.jp/
  • 研修テーマ:防災をテーマとした地域住民向けやさしい日本語ワークショップ
  • 開催日:2022年9月3日(土曜日)

依頼の経緯

HATI JAPANさまは、中野区鷺宮地域で外国ルーツの人や子ども、保護者にとってのインクルーシブな“居場所”を作る活動をしています。

その活動の一環として、「防災とやさしい日本語」をテーマに、外国人の方々を含む地域住民同士でコミュニケーションを取るためのワークショップの実施を決めました。

ダンクのことは文京区の『フミコム』を通じて知っていただき、この度ワークショップの作成および実施のご依頼をいただきました。

地域連携ステーション『フミコム』根本真紀さんインタビュー記事

ワークショップ実施に向けては、社会福祉法人中野区社会福祉協議会さまにもコンテンツへの助言や、地域住民の方との連携などに協力していただきました。

また、ワークショップの実施場所でもある鷺宮西住宅の自治会の方々にも、外国人住民の方々に感じている課題や防災についての話を伺い、コンテンツ作成の参考にしました。

ワークショップの概要

今回のワークショップは、通常ダンクが行っている『やさしい日本語セミナー』をベースにしつつも、要素を省略しシンプルな内容にまとめました。
やさしい日本語への関心が薄い地域住民の方でも理解しやすい内容にする必要があったためです。

投影スライドも、なるべく文字を大きくし、すべての漢字にルビを振るなどの工夫をしました。

また、グループワークを通じて、外国人の方々を含む地域住民同士がコミュニケーションを取れるようにしました。
日本人数名+外国人1~2名×6グループに分かれて、自己紹介や豪雨の際の避難方法について話し合いました。

他にもやさしい日本語の書き換え例や、話し方のコツなども紹介し、基本的なやさしい日本語の知識を身に付けた上で、グループワークに取り組めるようにしました。

ワークショップは、終始和気あいあいとした雰囲気で進み、各グループ内でも積極的に外国人の方とコミュニケーションが取れている様子でした。

最後には自治会の防災担当の方からのお話もあり、具体的な防災の知識も身に付けることができるワークショップになりました。

実施後の反応

今回約30名の方に参加いただいたのですが、多くの方が終了後に満足そうな表情をして帰っていったのが印象的でした。

参加者の具体的な声として、日本人からは、「やさしい日本語をもっと広めたい」「もっと積極的に外国人の方に声をかけていきたい」という話をいただきました。

外国人の方々からは、「とても貴重な時間でした」という嬉しい感想や、「鷺宮西住宅が地震に強いことを知って安心した」という声も上がり、周辺地域の防災事情についても学んでいただくことができました。

さらに、ワークショップ後に実施したアンケートの集計結果からも、多くの方に満足していただけたことがわかりました。

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