「やさしい日本語」のメリット③
下記は通常の日本語と、やさしい日本語を機械翻訳にかけて、
その精度を比べたものです。
通常の日本語
この激しい雨の中を
びしょ濡れになるのも構わず、
そとへ駈け出していった。
↓
Google翻訳
I did not like getting
wet in this heavy rain,
and I started to sink into it.
↓
日本語に再翻訳
私はこの大雨に濡れるのは好きではなかった、そして私はそれに沈み始めた。
意味の異なる文章になりました。
やさしい日本語
そとは強い雨が降っています。
私は雨に濡れながら
走りました。
↓
Google翻訳
It is raining hard.
I ran while getting
wet in the rain.
↓
日本語に再翻訳
激しく雨が降っています。
雨に濡れながら走った。
十分に意味が伝わる文章です。
●「やさしい日本語」は、機械翻訳の弱点を補う
日常生活で使う日本語をそのまま機械翻訳にかけると、
全く意味の異なる翻訳になってしまいました。
その理由の一つとして、日本語は文脈で判断できることを省略することが多く、
機械翻訳ではその部分にうまく対応できないのです。
その機械翻訳の弱点を、やさしい日本語を使うことで解決することができます。
●英語以外の言語への翻訳にも有効
やさしい日本語は、主語と述語の関係がはっきりした簡潔な文章に整理します。
これにより、機械翻訳を使っても、より適した翻訳にすることができます。
さらに、やさしい日本語を英語に翻訳したものはやさしい英語となり、
その他の言語に翻訳する際にも、精度の高い翻訳にすることができます。
翻訳する前に一度やさしい日本語にすることで、
英語でも、その他の言語でも、翻訳の精度はグッとアップします。
●その他のメリット